去る12月15日(日)、関西支部では阪神甲子園球場にて熱戦が繰り広げられた「甲子園ボウル2024観戦ツアー」を実施致しましたので観戦記をお届けいたします。
甲子園ボウルは、学生アメリカンフットボールの頂点を決める、まさに学生スポーツの最高峰の一つで今年は第79回を数えます。2024年度は、関東学生リーグを制覇した我らが法政大学オレンジと、関西学生リーグを制した立命館大学パンサーズが甲子園の舞台で相まみえることとなりました。両校は、それぞれのリーグ戦を圧倒的な強さで勝ち抜き、さらに厳しいトーナメント戦を勝ち上がってきた精鋭揃いです。
特に、甲子園ボウルへの切符を掴むための準決勝は、記憶に新しい激闘でした。法政大学は、昨年の甲子園ボウルで苦杯を嘗めさせられた、関西の雄・関西学院大学と対戦しました。関西学院大学は、昨年まで甲子園ボウルを6連覇していた絶対王者であり、その壁は非常に高いものでした。しかし、法政大学の選手たちは、この一年間、この雪辱を果たすべく、血のにじむような努力を重ねてきました。グラウンドでの厳しい練習はもちろんのこと、ウェイトトレーニングや戦略の分析など、地道な努力を積み重ねてきたのです。そして、準決勝で見事にその壁を打ち破り、見事甲子園ボウルへの出場権を獲得した時はチーム関係者だけでなく、我々後援会のメンバーも狂喜乱舞致しました。この勝利は、選手たちにとって大きな自信となり、甲子園ボウルへの大きな弾みとなったと思います。選手たちだけでなく、コーチ陣、スタッフ、そして日頃から応援してくださる法政大学関係者の皆様にとっても、大きな喜びとなりました。
甲子園の大舞台で躍動する姿を、私たち後援会に、そして法政大学に関わるすべての人々に見せてくれると信じて、応援に駆けつけました。
試合当日、甲子園球場は両校の応援団の熱気に包まれていました。3塁側アルプススタンドには東京から後援会本部の皆様や、後援会OBOGの組織である後援会クラブの皆様が集まり応援席はオレンジ色に染まり、法政大学への熱い声援で満ち溢れ、選手たちに力強いエールを送りました。この大舞台に立つまで、選手たちはどれほどのプレッシャーと戦ってきたことでしょうか。日々の練習に加え、学業との両立、怪我との戦いなど、想像を絶する努力があったことでしょう。そして、それを支えてきたのが、コーチ陣の熱心な指導、スタッフの献身的なサポート、そして選手・スタッフの父母の皆様やOBOGをはじめとした校友会や後援会、大学関係者の温かい応援です。この場を借りて、選手、コーチ、スタッフ、そしてチーム関係者の皆様に、心からの敬意と感謝を表したいと思います。
試合が開始されると、立命館大学の力強いオフェンスに法政ディフェンスが果敢に挑む展開となりました。立命館大学は、正確なパスとランプレーを織り交ぜ、着実に得点を重ねていきました。特に、立命館のRB山嵜選手を中心とした攻撃の力強さは目を見張るものがありました。
しかし、法政オレンジも黙ってはいません。要所でQB谷口選手からの鋭いパスが繰り出され、ワイドレシーバー陣が好捕を見せるなど、見せ場を作りました。特に、後半に見せた粘り強い攻撃は、オレンジの底力を見せつけるものでした。点差を詰めようと果敢に攻める姿勢は、観客席を大いに沸かせました。WR須加選手の好レシーブやRB中川選手のランでゲインを連発し攻撃を牽引しました。また、DL主将の山田選手をはじめディフェンス陣が相手オフェンスに果敢にタックルを仕掛け、立命館の攻撃を食い止めようと奮闘していました。しかし、その奮闘及ばず、第4クォーターが終了しゲームセットの笛を聞く事となりました。
試合結果は、残念ながら45 - 35で立命館大学の勝利でした。立命館大学は9年ぶり9度目の優勝を飾りました。悔しい結果ではありますが、最後まで諦めずに戦い抜いた選手たちの姿は、私たちに大きな感動を与えてくれました。特に、要所で光ったパスプレーは、来シーズンへの期待を抱かせてくれるものでした。今大会で敢闘賞を受賞したのは、法政大学のQB谷口選手でした。彼の最後まで諦めないプレーは、チームを鼓舞し観客に勇気を与えました。
甲子園ボウルという大舞台で得た経験は、選手たちにとってかけがえのない財産となるでしょう。この経験を糧に、来シーズンは更なる飛躍を遂げてくれることを信じています。そして、この一年間、選手たちを支え続けたコーチ陣、スタッフ、そしてチーム関係者の皆様にも、改めて感謝申し上げます。皆様の支えがあってこそ、選手たちはここまで成長することができました。私たち後援会関西支部は、これからも法政大学アメリカンフットボール部オレンジを熱く応援し続けていきたいと思います。
試合後は、甲子園球場近くで東京から来られた本部の皆様や後援会クラブの皆様、今年ご卒業された既卒の皆様方と懇親会を開催し、当初予定の参加者を大きく上回る大人数で食事を楽しみながら親交を深め、情報交換を行いました。そして、来年またこの地で一緒に応援をする事を誓い合いお開きと致しました。
今回の甲子園ボウルは、勝敗を超えて、私たちに多くの感動と興奮を与えてくれました。選手・スタッフの皆さん、本当にありがとう!そして、来シーズンに向けて、更なる高みを目指して頑張れオレンジ!
(記 関西支部長 野谷昌平)