午前中は小雨も降り少し肌寒い曇り空の3月24日、それでも咲き始めた桜の木の下で仲間やご父母等との記念写真を撮る晴れやかな顔が見受けられた中、日本武道館にて法政大学第134回学位授与式が執り行われました。今年は1月に起きたスキーツアーバスの痛ましい事故がどうしても思い出されてしまいましたが、尾木直樹教授が遺影を傍らに参列され、亡くなられた学生も一緒にと言う想いに唯々感謝するばかりでした。
学位授与式は総長告辞で始まりました。告辞では、事故から学び個々が正しいものを選択して行く事で、行き過ぎた値引きや不当な労働環境を無くして行ける。正しい目を持つ「目利き」になることが重要とのお話を頂きました。絶対にこの事故を無駄にしてはいけないと言う気持ちのこもった総長からのメッセージだと感じました。
(特別映像および告辞の内容は法政大学のホームページにも掲載されています)。
その後、学位記授与。総代には総長から、各学部総代には学部長から学位記が授与されました。その後、法政大学の卒業生で(株)デンソーウェーブに在籍され、QRコードを作り出された原昌宏氏に来賓としての祝辞を賜りました。続いて校友会桑野秀光会長、後援会小林章会長が挨拶されました。
小林章会長は、卒業生に対し、「知識ではなく知恵を持て。知識は過去の産物だが知恵は未来をもたらす」というネイティブアメリカンのラムビー族の教えをご紹介され、大学で学んだ知識を社会のための知恵として存分に生かしてほしいと述べられました。
この後、在学生の送辞、卒業生の答辞、表彰と続き、最後は第90代応援団長の長崎さん指揮のもと全員で校歌を歌い、学位授与式は滞りなく終了しました。卒業生や保護者はもとより、参加者全員の心に残る素晴らしい学位授与式でした。
(総務 今泉拓 記)